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ペイズリー

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自由が丘の岩立フォークテキスタイルミュージアムへ。
「インド 沙漠の民と美(後期) ラージャスターン州 伝統の木版更紗と絞り」が開催中です。

ミュージアムオープン10周年を記念して、岩立広子さんが1970年代に初めてインドを訪れた際に出会った素晴らしいテキスタイルが展示されています。

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モスリン生地の、マハラジャのターバン。(写真は2017年の松濤美術館)
ずっと気になっていたこの、ぎざぎざのシマシマを絞りで実現する方法を学芸員の方に伺って、やっと理解できました。
すっきり。そして、すごすぎる。

もうひとつの “発見” はいわゆるペイズリー柄でした。
ペルシャからインド経由で英国に渡り、現スコットランドのペイズリーにて機械織りで表現されるようになる柄。
ペルシャではbushを意味する名前で呼ばれていた、自らの重みでたわんだ花束のような模様。
今回、木版染めのテキスタイルを見て、あらためて魅力を感じています。

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こちらは先月、ジャイプールから届いたもの。
手織りのとろっとろのパシュミナショールの隅っこに、よく見たら織り込まれていました。
解像度の低さが、何だか可愛いペイズリー柄です。

ベルナール・ビュフェ展

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Bunkamuraのザ・ミュージアムへ、ベルナール・ビュフェ回顧展を見にでかけました。
静岡のベルナール・ビュフェ美術館の所蔵品から80点が展示されています。

私のビュフェとの出会いは高校時代、新潮文庫のフランソワーズ・サガンの表紙です。
多分全部、揃っています。トップ写真はそのうち一番小綺麗な一冊。

初めてパリへ行った時は、ぶらっと入ったギャラリーでちょうどビュフェの展示会がおこなわれていました。二十歳の頃でしたから「パリでビュフェを見た」ことに大満悦だったのを覚えています。

今回は回顧展ということで、特に初期の作品を多く見られて良かったです。
一枚の絵は、キャンバスの一部が花文字のように盛り上がっていました。キャンバスにホームリネンを転用したのでしょうか。
ビュフェが画家としてスタートしたのは戦後まもなくの時期。モノ不足を思わせるような薄塗りの絵の具、少ない色数、でもこの時期特有の魅力があります。

今回80点を見終わって、モチーフで私が一番気に入ったのは電線。
ボールドなラインのあいだに、風にふるえるように頼りなくつながる筆のタッチ。
たまりません。

ベルナール・ビュフェ展は1月24日まで。
大きな絵が多いので見ていてリフレッシュできるのと、間近で実物を見ないと分からない絵肌の豊かさがあるので、お好きな方には全力でお勧めします。

徳川美術館と珊瑚

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名古屋に行くからには、と気になっていた徳川美術館へ。
ちょうど面白そうな企画展「殿さまが好んだヨーロッパー異国へのまなざしー」を開催中でした。
徳川家にもたらされた”舶来品”とそれにちなんだ文献の類がずらりと展示されています。

工芸関係で面白かったのは、金唐革や間道のオリジナル、それから珊瑚。
真っ赤な珊瑚は地中海域からはるばるやってきたもの。
大きさごとに(といっても、すべて細片!)分けられた珊瑚がぎっしりつまった小箱が展示されています。

多くの方が驚かれますが、日本で珊瑚の採集が始まるのは明治以降。それまでは貴重な舶来品です。

江戸時代の装身具では珊瑚の細い枝先が、大事そうにかんざしの垂れに使われたり、小さな小さな玉がやっぱり大事そうに埋め込まれていたりします。
以前ジュエリー文化史研究会で当時の珊瑚の貴重さを教えて頂いたのですが、今回そのことがよく理解できました。

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敷地内の宝善亭で大満足の昼食のあと、ふと見上げると青い鯱が。
企画展は11月3日まで。お勧めの展示会です。

月の丘

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久しぶりの上野公園。
ここは空が広いので、雲ばかり撮ってしまいます。

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1時間ほどのあいだに刻々と変わる空が楽しくて。

この日の目的は表慶館の「工藝2020」展でした。
色を切り口に展示された、さまざまな工藝のバリエーションが楽しめる展示会です。

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撮影できる作品のなかで一番気に入ったのはこちら。
金箔と截金で、ふんわりたっぷりした金色。
小さくなって、この金色のやわらかい起伏に寝そべって、周りを見渡してみたい。

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画面の一部はウルトラバイオレットとのコントラストが美しく。
写真のぶれが綺麗なのでそのまま採用。

ところでこの作品、作者のお名前は月岡さん。
金のソフトな光にあまりにしっくりくるお名前でびっくり。
フルーツパーラーの桃子さんとか、テキスタイルミュージアムの繭子さんとか、時々拍手したくなるほどしっくりくるお名前に出会います。

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萩も満開。冬支度のいろいろが楽しい季節です。

インドのミニアチュール

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岡崎市美術館博物館にて「小宇宙の精華 インド宮廷絵画」展を見てきました。
日本画家でインド美術コレクターの、畠中光享氏のコレクションの展示会です。
以前、松濤美術館で畠中光享氏のインド染織品の展覧会(その時の記録)を見ているのですが、会場に細密画も少し展示されていて、「もっと見たいな」と思ったのを記憶しています。

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気の利いたミュージアムレストランから展示室へ向かう、大理石の階段。
名古屋から小一時間、山の上に突然現れる立派な美術館でした。

今回わざわざ出かけようと思ったきっかけは、この春に読んだオルハン・パムクの『わたしの名は「紅」』です。
細密画師にたくさん語らせるこの本を読んで、まとまった量の細密画を見たい気分だったころ、この展覧会について知ったのです。
知りたい見たいが満たされて、大満足。

送ってもらった重い図録が届くころ、また続きを書こうかな。

東京は急な冷え込みで、慌てて冬支度を始めています。
よい週末をお過ごしください。