秋の新作「SONIA」。
昔見かけた一枚の、ソニア・リキエルのポートレイト。
トレードマークの赤毛と、それに触れるか触れないかの高い位置につけた銅色のコサージュが素敵で、切り抜いてしばらく手元に持っていました。
おそらく銅を打ち出して作られた、手のあとのある一輪の花。
この記憶の中の花をテーマに作りました。
純金蒔絵の花に手書きのタッチで漆の線描きを加え、中央には、あたたかな色合いのブラウンダイヤモンドを象嵌してあります。
手仕事をたっぷり重ねたジュエリーです。
柔らかい、ブラウン系のお召し物に。着物にも間違いなく素敵。
この方は秋雨の中、のびのび、ゆっくり。
雨の日ならではの楽しみ方で、よい週末をお過ごしください。
< PROJECT TOKYO >
2021.9.8 (Wed) – 9 (Thu) 10:00 – 19:00 Shibuya HIKARIE / 9F HIKARIE HALL
ATENARI BoothNo.< 59 >
・事前登録制ですので、あらかじめこちらのPROJECT TOKYO公式サイトにて入場登録の上、ご来場ください。
秋の顔
立秋を過ぎ、今年一番の暑さがやってきて、2週間もすれば朝夕秋を感じるように。
今年特別なようにも、毎年同じようにも感じます。
出来上がった「ふふむ」から二粒を選んで英国のウール生地にのせてみたら、すっかり秋の顔。
マットであたたかい質感の服とパールの光沢のコントラストを身につけるのが待ち遠しくなりました。
ケシパールは起伏ある形のため、丸い真珠よりも表面積がかなり大きくなります。
瑕疵のない美しいケシパールが稀少なのはそのためです。
なめらかな真珠層に覆われたパールに、純金でモダンなハイライトを加えた「ふふむ」。
自然が作った造形はユニーク(唯一)で、シンプルとは違ったさりげなさが魅力。
着ける人と特別な関係を紡ぐジュエリーです。
今日はメロン日
黄色いシャネル本から、 大野斉子 さんの『シャネルNo.5の謎 帝政ロシアの調香師』を経由してたどり着いたバルザックの『セザール・ビロトー ある香水商の隆盛と凋落 』。
出だしから面白く読んでいる途中、日付をあらわすのに”葡萄月”や”霧月”という言葉が使われているのが気になりました。
調べてみると、フランス革命後12年間ほどしか使われなかった、フランス革命暦(共和暦)での月名だそう。
この暦のことを私は初めて知ったのですが、宗教性を一切排除する(革命で打倒した旧体制側だったという理由で)方針で作られたため、月にも日にもユニークな名前がつけられています。
Wikipediaや年月日から割り出せるサイトなどで調べてみたところ、今日は「熱月メロン日」。
ついでに自分の生まれた日を調べたところ、そちらも美味しいフルーツの名前がついていて満足。(単純!)
楽しいけれど、どのくらい市井で使われていたのかしら。
先日はとてもとても若い方からお仕事インタビューを受けました。自分自身を観察するきっかけにもなって、充実したひとときに。
素敵なご縁に感謝。ありがとうございます!
字面が暑いから「熱月」は不採用必至の日本の夏。
よい葉月をお過ごしください。
ふふむ
生命体ではないのに、動き出しそうなやわらかさと可愛らしさのあるパールたち。
パールと遊ぶようなモダンなハイライトは、純金の蒔絵技法によるものです。
丸くなることを定められた有核真珠と違い、自由に育ってひとつずつ形の違うケシパール。
目に見えないほどの大きさから始まり、形を変えながら少しずつ大きくなり、収穫された時の形でこの世に存在し続けます。
永遠の花のつぼみのような南洋ケシパールの新作は「fufum」(ふふむ)と名づけました。
名前の由来についてはまた改めて。
写真はペアリングの楽しいシングルピアスです。
パールのふるさとは南の海。
伊勢志摩もそうですが、真珠養殖に適した海岸線はどこも美しいですね。
(写真は著作権フリーのをお借りしました。本当は行きたい撮りたい!)
二日月
新月のシングルピアス。
雲がなければちょうど今日見られる、二日月です。
空にたまたま見かけると、何となく宝ものに出会ったような気分になる細い月光。
今日の月は日曜に生まれたばかり。
シャープなラインを実現するため、パールに彫りを入れて純金を埋め込んであります。
淡い色のゴールデンパールは肌なじみよく、デイリーに活躍してくれます。
さて、もう片方に何を合わせましょう。
ダイヤモンドのソリテールでもいいですし、ゴールドのフープでも。
このシリーズとなら間違いなく素敵。月と星。
では健やかなよい一週間をお過ごしください。
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