
銀座の風にゆるりと揺れる柳。
今年剪定された生葉と藍や泥を重ね染めた糸を使い、羽織紐を製作しました。
そもそものきっかけは春先に銀座もとじさんのHIRAKI projectで拝見した深い染め色。
こんな糸で羽織紐を作ってみたい、とご相談したのが始まりです。

奄美大島の金井工芸さんからふっくら染め上がった糸が手元に届いた瞬間、同じくらい奥深い色と質感をもった天然素材を合わせたいと思いました。
ブラジル、オーストラリア、北海道、奄美など、地球上のいろいろな場所からやってきた素材ひとつひとつに合わせて銀で枠をつくり、組紐の工程を経て完成した羽織紐。

只今、紳士用と婦人用の各5点を、銀座もとじさんでお取り扱いいただいています。
天然素材と草木泥染との、互いを高め合うような相性の良さ、ぜひご覧ください。
オーセンティックフラメンコ

かなり久しぶりにフラメンコを見に行きました。
あぁ凄かった。がつんときました。

子供の頃、踊り(日本舞踊)の先生が「よい踊り手はどんなタイミングで写真をとられても常に美しい」と仰っていて、子供心にも納得したのを覚えています。
この演目だけ撮影を許可されたのですが、一流の踊り手がまとう絹のマントン・ド・マニラの美しかったこと。ため息が出ました。
(何故「マニラのショール」なのかというと話はスペインのフィリピン統治時代に遡り、それはそれで詳しく調べると面白そう)
そういえば本格的なフラメンコはいつかのマドリッド以来。
マドリッドでは熱のこもるタブラオとともに、プラド美術館や美しい街並み、パドロンと白ワインの無限ループなどが印象に残っています。

素晴らしいダンサー、主催者、一緒に感動してくれた人に感謝。
天然石のちから

★お知らせ★オンラインショップは本日再開しました★
ルチルクォーツの、眺め飽きないひとかけら。
丸い月のようなゴールデンカラーの白蝶真珠と組み合わせました。
ルチルと呼応するような、純金の星がハイライトになっています。
縦長のストーンと縦にはしるルチルの結晶が、手元をすっきり見せてくれるリング。
透明な水晶の抱く美しい内包物を眺めていると、気分が明るく落ち着きます。
気の向いたときにいつでも、目で楽しめるのがリングのよいところですね。
金のドラゴン

ドラゴンの蒔絵はそろそろゴールが見えてきました。
手製の道具は立派な鯛からとった歯。
使えなくなった古い蒔絵筆の軸に差し込むと、細かいところ、凹んだ部分へアクセスできる便利なツールに。
蒔絵の工程の最終段階、金を磨く手段のひとつになります。
鯛は貝や甲殻類を殻ごと(当然!)捕食するので歯が硬いそう。
お魚屋さんで立派な鯛を見かけると歯科検診してから買いたくなります。
さて、金のドラゴンの舞う黒蝶真珠のバロック。
どんなジュエリーに仕立てるか、もう少し楽しく悩みましょう。
金のオーラ

明るい月のような奄美大島のゴールデンパールに純金の星。
ボトムにきらりと輝くのシャンパンカラーのダイヤモンド。
さまざまなゴールドのハーモニーが楽しいピアスは、着ける方があたたかく輝く明るいオーラに包まれます。

夜には秋の虫が鳴き、少し過ごしやすくなってきました。
巡りくる季節には、肌触りのやわらかなセーターに合わせたいジュエリーです。