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Collection Al Thani

雨上がりのコンコルド広場、Hotel de la Marineの前。

Hotel de la Marineで前回見られなかった、アル・サーニコレクションを見てきました。膨大なコレクションの中から選ばれた「ルネッサンス宝物」と「色はあらゆる言語を語る」の2つのテーマで展示されています。

背後にある物量の豊富さが伺える「色..」も楽しかったですが、この日一番印象的だったのは、「ルネッサンス..」の展示にあった天然水晶のカービング。

先月ソウルで見たヴァレリオ・ベッリのクリスタルのクロスと似たような時期のもので、イタリアの金細工工房によるもの。

完成度を高める長い長い時間のうちのたった一瞬で全てが駄目になってしまうような、繊細さが隠し味の美しさに惹き込まれます。

蝋燭の揺らめく明かりの中でどんなふうに見えたか、想像するだにうっとり。

Hotel de la Marineは、もともと18世紀に王室の財産管理のオフィスとして建てられたそう。フランス革命後からは海軍省として、なんと2015年まで現役でした。

数年前に始まった、この建物自体の見学もかなり楽しいです。

これは前回訪れたときの写真、官僚のプライベートな空間。

みんな大好き、必ずあるシノワズリの間。

結構インパクトのあった、1760年(ほんとかな?革命前ですけど)のマグロ漁の図。

この建物はエントランスでヘッドフォンを渡されます。足を進めると自動的に解説が流れ、ぶらぶらと一日楽しめて雨の日にもお勧めです。(予約は必ず!)