
10年以上ぶりのソウル行き、目的は「The Art of Jewellery」の展示会です。
展示品は200点ほどで、アルビオンアートコレクションのみで構成されています。
昨年出版された有川氏の『DIVINS JOYAUX(聖なる宝飾芸術)』で紹介されたジュエリーとも多くが重なっていますので、本で丁寧に解説されたものを目で見てフォローアップできたのも良かったです。
装身具はヒトの美に対する信仰心が形になったもの。身につけるヒトより一般に、はるかに長く生き続けるため歴史がコンデンスされています。
使われた素材、長い長い製作過程、製作にあたった工房、製作技術、依頼主、修理や作り変え、度重なるオーナーチェンジの経緯、などがひとつの小さなモノを象って眼の前で、ただ美しく輝いているという体験は特別なものです。

会場ではスマートフォンでのみ撮影可能ですが、撮影よりじっくり対峙する時間を大切にしたくなります。
展示会は3月16日まで、ソウルのLOTTE MUSEUM OF ARTにて。
東京からたった2時間半のフライト、出かけた価値が十分あったと思いました。
お勧めです。

おまけはソウルの雪。
この日は雪予報が出ていたのでブーツ装備で出かけました。私にはこの冬初めての雪でちょっと嬉しかったです。