かんざしはこれまでに数多く製作しましたが、橘の柄は初めて。
常緑で冬にも実をつけるため、不老長寿を象徴する日本古来の吉祥文様です。
子供の頃、ひな壇の向かって右に桜、左に橘(もちろん当時はミカンだと思っていました)の木があったのが妙に記憶に残っています。
上段のぼんぼりのようにシンメトリーでないのが気持ち悪かったのかも知れません。
他にも個人的な思い出のある柄なので、スケッチの段階からこだわりました。
図案化された橘ではありますが、葉の描き方でやわらかく表情をもたせています。
黒地に映える金色のシルエットが華やかで、純金の滋味深い輝きは、後ろ姿に余韻を残してくれます。
こちらの2点は近日中に銀座もとじさんでお取り扱い予定です。
ぜひお手にとってご覧ください。