日本の夏、目から涼をとる雪輪柄のかんざし。
銀座もとじさんの夏のコモノ展に向け、貝螺鈿の技法でいくつか製作しました。
ベージュ生地に銀と螺鈿を組み合わせたものは涼やかな質感で、自然布やかごバッグなどとの相性も良さそうです。
黒生地のものは貝の輝きをストレートに味わえます。
磨き上げた瞬間に夏を感じたのは、夜空を彩る花火を思わせるからかもしれません。
螺鈿に使う貝は幾種類もありますが、今回はあわび貝で。
貝の色は構造色なので光の加減で見え方がさまざまに変化するのが楽しいです。
グリーンに見えている部分が角度を変えるとピンクに反転したり、その逆も。
ぜひお手元でご覧ください。
貝は作っていても身につけていても、飽きることがない素材のひとつです。
研いで紙のように薄くしたあわび貝を、デザインに合わせて細かく切ったり打ち抜いたり。他にない魅力があるので、手間をかける価値のある素材です。
ーーー銀座もとじ 夏を彩るコモノ展ーーー
5月15日~6月30日 於:銀座もとじ オンラインショップ含む全店舗
★6月1日(土)・2日(日)はアテナリのデザイナーがアテンド、かんざしのオーダーも承ります。