10年ぶりのコヴェント・ガーデン。
金子・ブレイスウェル組でマチネ、ヌニェス・ムンタギロフ組でソワレ、と白鳥の湖に浸った一日。
ロイヤルとパリオペラ座はヨーロッパのバレエ団の双璧。
ロシアバレエを観られない現在、世界のバレエファンにとって二つの劇場の公演チケットは魅力を増すばかり。ソールドアウト続出でかなり取りにくくなっています。イースター休暇真っ只中のこの日、ソワレでのお隣はバルセロナから、そのお隣はボストンからのバレエファンでした。
リアム・スカーレット版の白鳥は衣装を含む美術が素晴らしく、以前シネマで見たときに、一度ライブで見てみたいと思っていたので願いかなったり。
ヌニェスの一幕のパ・ド・ドゥは、ヴァイオリンのソロを含めたパ・ド・トロワといってもいい仕上がりで、至福のひとときでした。音と踊りが完璧にシンクロして終わり、観客席からは地鳴りのような拍手と歓声。本拠地でみる醍醐味です。
金子さんのほうは黒鳥が絶品。キャラクター表現がのびやかで動きにキレがあります。
ムンタギロフの文句のつけようもない王子、エイヴィスさんの細やかなマイムから目が離せないロットバルト、踊りがきれいで今後が楽しみなレオ・ディクソンのベンノなどなど、すみずみまで楽しみました。
この劇場にはレストラン、カフェ、バーがあって、観劇を立体的に楽しむことができます。
公演の場を提供するだけでなく、観客がその日どんなふうに時間を過ごしたいか?という目線で施設が設計されているところが素晴らしいです。