ただいま開催中の銀座もとじさん<冬のコモノ展>。
今週末の9日と10日はアテナリのデザイナーが在廊し、和装用アクセサリーのオーダーなどを承ります。
さて本格的な寒さはこれからですが、今日は初春を先取りする帯留めをご紹介。
キンと冷えた空気にあたたかい陽の光、ジャスミンに似た白梅の香りがどこからともなく漂う冬晴れの日のイメージです。
ふんわりと2色に塗り分けた漆塗りの生地に、白蝶貝の螺鈿で梅の花を表現しました。曲面に並べられた貝が、ローズカットダイヤモンドのファセットのように光を反射します。
春を待つ季節、さまざまな機会にコーディネートを楽しんでいただけたら幸いです。
デザイナーの記憶に残っている一番古い梅の木は、子供時代の北野天満宮です。
お正月の書き初め会の日、黒々とした立派な梅の木とちらつく雪の色あい、ものすごく寒くて手がかじかんで筆を運ぶどころではなかったことだけ、よく覚えています。花の記憶でなくて残念!
皆さまの梅の思い出はどんな風景でしょうか?