お久しぶり、の香港。
パンデミックの間にいろいろ新しいスポットが出来ていたので、仕事の合間に動き回りました。
昨年オープンした香港故宮博物館へは、MengDieXuan(夢蝶軒)コレクションが見られる企画展を目当てにでかけました。
MengDieXuan(夢蝶軒)のゴールドのコレクションは、青銅器や翡翠、陶磁器に偏って紹介されがちな中国の工芸品のなかで、金細工品がもつ社会的な意味に惹かれた個人によって収集されたもの。
一昨年、香港の別の場所でも展示がありましたがもちろん渡航はかないませんでした。
今回の展示は200セットにものぼる古代中国各時代の金細工品が時代ごとにずらりと並び、迫力がありました。
北から、西から、南から、受けた影響が伺われて興味深く、特に唐代のかんざしには大興奮でした。
唐の女性はかなりのお洒落さんで、盛り系の服飾文化を主に絵画で楽しめますが、今回は装身具の実物をたくさん見られて嬉しかったです。
こちらは時代下って宋代のかんざし。成熟した都市文化が伺われる、南方の繊細なデザインです。
元代は北方の騎馬民族ならではのしっかりとしたつくり。帯飾りと馬飾りが多いです。
下の透かし模様のなかに兎を発見!
博物館は眺めの良い、新しく開発された西九龍文化地区にあります。
こんな感じ、今流行りなのですね。
香港故宮博物館の「Radiance: Ancient Gold…」展は今年の9月25日まで開催中。
装身具に興味のある方には特にお勧めです。