金を磨いて光らせる作業は地味ですが、独特の満足感があります。
磨いていて思い出したのは、お正月に読んだ本『先住民とアメリカ合衆国の近現代史』の中のこんなくだり。
「現実には役に立たないにもかかわらず、金には固有の価値があると信じるイデオロギーが生まれた」
確かに無人島に漂着してしまった人には輝く金より水や果実のほうがよほど役に立ちますし、金融の世界では金固有の価値が羽衣をまとって仮想空間を漂っているような気はしますが、手の中で徐々に輝きを帯びる金に幸せを感じると「現実には役に立たない」とはとても言えないです。
昨秋パリの Musée Yves Saint Laurent で見たGOLD展。
イヴ・サンローランはデイタイムにつけられる金として、金ボタンがお気に入りだったそう。
展示されていたコスチューム。
黒のベルベットに金色の花々。素敵。
★★★次回のポップアップイベント★★★
1月25日(水)~1月31日(火) 銀座松屋1Fアクセサリー プロモーションスペース
※オーダーのご相談はデザイナー在店時(各日16時まで、最終日のみ13時以降)にご来店いただくとスムーズです。
ぜひご予定ください。お待ちしております!