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兵馬俑と古代中国展

面白かったのでメモを兼ねて。

古代中国、秦王が一帯を統一して「秦の始皇帝」になる前のこと。

まだ諸国のひとつだった秦の王は、王位に就いてからすぐに自分の墓稜を造り始めます。

統治者が生前に自分の墓を作ること自体は珍しくないものの、ユニークなのはその規模と副葬物。

人馬を象った陶の副葬物である俑。俑が特定の人物を象ることはそれに魂が宿って(移って)しまうとして避けられていました。

そのタブーを破って作られた等身大で人物も特定されるようなものを含め、夥しい数の俑が見つかったのが、1974年に発見された西安郊外の兵馬俑です。

展示会場では、立派な体格の等身大の俑の数々を間近に見ることができ、迫力満点です。

あと、数は多くありませんが素敵なデザインの金細工品、金属象嵌も。

古代中国の青銅器も多くあり、さまざまに形を変えたドラゴンの文様をじっくり楽しみました。

そういえば来月には泉屋博古館のリニューアルオープン記念展で中国青銅器がまたまとまって見られそうなのでこちらも楽しみ!

ところで兵馬俑で有名になった墓稜ですが、本丸の始皇帝陵の発掘調査はまだこれからなのだそう。

何故進んでいないのか謎ですし、何が出てくるかもお楽しみ。きっとすごいものが埋まっているに違いありません。

展示会は上野の森美術館で、2月5日まで。

トップ写真はレプリカなのですが一緒に?記念写真が撮れます。子供たちが大喜びしていました。