海外の美意識高めの人から期待される「ZEN」的な虚に気持ち悪さをずっと感じていて、「違う違う。誰か反論して~!」と以前から思っていました。
なので『かざる日本』のテーマを知った時は、即ポチ。
「引き算に余白で祓い清め削ぎ落としデトックスし尽くした、そういうものこそが日本的な美だともてはやされることに、ずっと居心地悪さを覚えていた。」
という冒頭の一文で既に、もやもやすっきり。
著者の橋本麻里さん、そういえばパンデミックの始まった頃に東洋文庫ミュージアムのニコニコ美術館で解説を担当していらっしゃり、軽妙なトークがとても楽しかったのをよく覚えています。
今回の著書もそんなノリで、読みやすいです。
まだ半分しか読んでいませんがどの章も楽しくて、読み終わるのが今から惜しい感じ。お勧めです。
トップの写真は新作のリング。「かざる」は「生きる」です。