風景画をたくさん見たくて、三菱一号館美術館へ。
ターナーと同世代の画家、コンスタブルの英国風景画を見てきました。
ドラマティックな空と、空の光に説得力をもたせる木陰の描き込みが美しい風景。
たくさんの雲の表情を眺めることができます。
コンスタブルは英国のさまざまな場所に滞在し、戸外での製作に重きをおきますが、この製作スタイルはチューブ入り絵の具が発売されたことで可能になったとか。なるほどね。
風景画の光と影といえば、先日東京都美術館で見た吉田博展も良かったです。
ハイライトを白で入れられる油彩と違い、版画での光の表現は摺り残すしかなく、摺り(=影)で光を表現することになります。
平均で三十数回摺り重ねられるという作品、どれもカラートーンが美しく、気に入った作品の前ではしばらく立ち尽くしてしまいました。
話は戻ってコンスタブル。
展示作品のなかには肖像画もいくつかあったのですが、どれも瞳が綺麗だったのが不思議。
肖像画では唯一、光の灯るポイントだからかもしれません。