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虹のかんざし 初めてのカラーテレビ

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螺鈿の貝がカラーグラデーションになるように配したかんざし。
着けているあいだ中、体の動きによって色が変わっていく、ドラマティックな一本です。

貝の色は「構造色」といって、光の干渉によって目に見えるしくみ。
染料や顔料など着色剤による発色とは違い、見る角度によって色が変わることがあるのです。

例えばグリーンが、ちょっと角度が変わるとピンクに見えたり。
そんな素材の特徴を存分に生かした新作です。

たくさんの色(というか光というか)が散りばめられているので、逆にコーディネートを考えなくて済む、使い勝手の良さもあります。

それ自体の丸みと、蒔絵の描く弧の優しいリズムが、後ろ姿の素敵なアクセントになるかんざし。

詳しくは銀座もとじさんのウェブショップにてどうぞご覧ください。

ところで、音楽にも色を感じることがあります。

このところ毎日のようにお世話になっている、ロシアの各劇場の配信プログラム。
コンテンツが豊富で、文化の底力を感じます。

少し前に見た、マリインスキー劇場のアーカイブ。
客演したアレクサンドル・カントロフがアンコールで弾いた「火の鳥」は、本当にたった10本の指で88の鍵盤を弾いているのかという色彩の豊かさでした。
ロシアの観客は大喜び。こちらも思わず拍手。

人がカラーテレビを初めて見たとき、こんな衝撃だったんじゃないかと思ったくらいです。

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咲いた薔薇は衝撃の存在感。あの蕾のどこにこんなエネルギーが?
品種は「イングリッド・バーグマン」だそう。

今日も良い一日になりますように。