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かんざしのお手入れ

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今季の新作たち。近日中に銀座もとじさんにて発売予定です。

アテナリでかんざしの製作を始めてから10年あまり。
通し番号の品番が300を大きく超えているので、300種類以上のバリエーションを製作したことになります。

そのほとんどがバッファローホーン(水牛角)素材に漆、銀蒔絵、金蒔絵で装飾したもの。

今日はこの水牛角素材のかんざしの保管やお手入れ方法について、あらためてまとめてみます。

まず、長く綺麗に使うために避けたいこと3つ。

・極端に乾燥する(空調が直接当たるなど)場所に長期間置いておく
・整髪料がついたまま使い続ける
・無理な力のかかる状態で長期間使用する

1番めと3番めは、気をつけてなるべく避けることが出来そうですが、2番めは、着物に合うヘアスタイルから考えて、避けにくいこと。

購入時のつや感にくらべ、全体がなんとなく曇ってきたなと感じたら、整髪料が厚く固着している可能性があります。
一度クリーニングしてみましょう。方法はとても簡単です。

漆器を洗うのと同じように、中性洗剤のついたやわらかいスポンジを使ってぬるま湯でやさしく洗うだけ。
ぬるま湯で洗ったときにヌメりを感じたら、整髪料の成分が積もり積もっている可能性が高いです。
長い時間水に浸けっぱなしにすると水牛角はふやけてきますので、流水で洗いましょう。

さっぱりと洗い終わったら、すぐに柔らかい布(ティッシュでも)でしっかり水分をとります。

また、銀蒔絵に使われている純銀は環境によって変色やくすみが起こりやすい素材です。
しばらく使わない時は100円ショップなどで入手できる透明のジップつき袋などに入れて保管するのがお勧めです。

経年変化を味わいとする考え方もありますし、購入店舗へお預け頂けましたら磨き直しのメンテナンスをさせていただきます。
また、パールや石を埋め込んだデザインのものは、お預けいただくのがお勧めです。

ぜひ愛のあるお手入れで、長く美しくお使いください。
素敵なかんざし姿の皆さまに、一日も早くお会いできますように!