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線の造形、線の空間

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智美術館で、大正時代から現代までの竹工芸を見てきました。

緻密な手仕事によるものも自然な造形を生かしたものも、それぞれに味わいがあり、竹素材ととことん向き合う作り手の集中力を感じます。

一番気に入ったのは、会場外のガラスケースに展示されていた硯箱です。
マットな編みにつやつやの表皮が大胆に絡み、絹の組紐できっちり封をされた姿は塩梅よく、いつまでも眺めていたくなります。 ここから広がる風景がイメージできる感じ。

写真は展示室へ降りる螺旋階段とシンクロするインスターレーション。
半ば組み上げたものが持ち込まれ、さらに2週間かけて現場で組み立てられたそう。
材料は竹だけ、仕組みは撓んだ竹の反発力だけ。

仕組みがシンプルってきれいだな、と思いました。