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アイリーン・グレイ 孤高のデザイナー

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この菅原精造について書かれた本を読んだのをきっかけに、興味をもっていたアイリーン・グレイ。
彼女を題材にしたドキュメンタリー映画が公開中なので、観てきました。
万博を機にパリに居た菅原精造から、ラッカー(漆塗)の技法を教わったアイリーン・グレイ。 アール・デコ全盛の時代、彼女は漆塗技法を武器に家具デザイナーとしてスタートしたそう。
さらに、この領域での漆工芸品の捉え方についてちらりと言及されていて、これだけでも観に行った甲斐がありました。
後半はアイリーン・グレイとル・コルビュジエとの確執が延々と語られますが、これは少し退屈でした。
自分の縄張りが侵されることへの畏れと、畏れからくる動物的行動はありふれているし、アイリーンをその場から離れさせたのはきっと彼女の賢さ。
むしろ、もっと彼女が人生の後半をどう過ごしたか知りたかったなと思いました。何かいい本あるかしら。
映画の原題は「Gray Matters」。 観た人が納得するタイトルは好き。
Bunkamuraル・シネマでの上映は11月10日(金)までです。

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