こうやって切り取ると、オセアニアのアートのようにも見える。
漆を採取したあとの漆の木です。
暑さが和らいだので、佐倉の国立歴史民俗博物館『URUSHIふしぎ物語-人と漆の12000年史』へ出かけました。
時代でいうと、縄文の漆塗から現代の塗装品まで。
地域でいうと、日本を中心に、(当時の)琉球とアイヌ、アジアの他の地域との関係まで。
日本の漆文化を知るにはとても良い展示会です。
近年分かった、桃山時代に東南アジアからたくさんの漆を輸入していた事実。タイのアユタヤの日本人街のこと。
輸出用の南蛮漆器って実際、どこで誰が作ったの? と新たな疑問が湧いてきました。
こういう展示会は、アジアの中の日本の在り方について考える機会にもなります。
一時の鎖国も何のその、人とモノの交流は太く長くあったことが多分、これからもっと明らかになっていくはず。
流行りのなんとかジャパンとか、ジャパンなんとかがますます、袋小路への道標に思えてきます。
歴博の漆展(長いので省略・・・)は、9月3日まで開催中です。
常設展は子どもたちで賑わっていました。 夏休みの宿題がんばれ!