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箱・筥・筺

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どこもかしこも緑が濃い、(限りなく猛暑日に近い)真夏日。

サントリー美術館へ「神の宝の玉手箱」展を見に行きました。
「箱」でなく、「筥」や「筺」だと納められた物や空間に神秘性が宿る気がします。漢字っておもしろい。

会場は、こんなに重文・国宝率の高い展示会ってあったかしら?という充実ぶりです。

修復品と復元品の両方が見られるのは面白かった。
復元は修復よりある意味で難しい仕事ではないかと思います。作り手の何かが出てしまう。出るんじゃなくて超えないと納得してもらえない上に、違っちゃいけない。

秋野鹿蒔絵手箱の模造品は、眺めているだけで幸せになります。
図案も素敵だし、LEDかと思うような鮮烈な光を放つ夜光貝も不思議で美しくて、子供みたいに興奮します。

あと木画蒔絵菊花文透冠棚の寄木細工はすごかった。
手間や技術をすごさとして見せずに、すっきり洗練されているところが好きです。
元の持ち主(注文主)が松平不昧公という説明に、なんとなく納得。

会期終了までに滑り込めてよかった!