二十四節気では、今日から大寒。
雪がチラチラ、そしてしばらく寒いのですが、気分は春待ちモード。
道端に、枯れ葉に紛れたスミレなど見つけると嬉しくなります。
以前どこかで紹介されているのを見て、気になっていた映画、『ミューズ・アカデミー』を見ました。
始まりは大学の講堂、哲学か文学の授業のシーン。
フィクションとノンフィクションの境界が分からない不思議な感じを引きずったまま、
秩序の象徴のように見えた漏斗形の講堂は、徐々に蟻地獄の様相に・・・
人物同士の関係も徐々に変化してゆき、女性たちの眼差しが強まるのと反対に、
教授が哀れなヴァンパイア(ヴァンパイアは哀れだった!)のように見えてきます。
注釈めいたものが何もないのに、見方の変化で見え方が変わるのが面白い映画でした。
『ミューズ・アカデミー』の上映は恵比寿の東京都写真美術館にて。
29日まで、ホセ・ルイス・ゲリン監督の他の映像作品とともに上映中です。