海を渡って我が家へ到着した鳥・・・じゃなかった、本。 benvenuto!
ペルシャの詩人、アッタールによる12世紀の『鳥の言葉』です。
源氏物語より少し後に編まれたこの文学作品、そのさまざまな場面を描いた画が残されています。
この本は、その画を寄せあつめた挿絵本、つまり『鳥の言葉』絵巻です。
文学としては、鳥たちがさまざまな苦難を越えて、ある境地にたどり着くまでを述べているようなのですが、興味は挿絵にあり。
チャーミングな鳥はもちろん・・・
この場面の画、別バージョンでしょうけど若冲はきっと見ていたと思う。
今のパキスタン~インド地域の画家による、16世紀のもの。
これは国芳さんが、見ていたような気がする。
インドムガール帝国時代の画家による、17世紀のもの。
噛めば噛むほどに味わい深い本。当分楽しめそうです。