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日本人と洋服の150年

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快晴の秋の日。 文化学園服飾博物館で『日本人と洋服の150年』を見てきました。
150年とのタイトルですが、南蛮(スペイン・ポルトガル)文化がモノとともに伝わった、16世紀から展示が始まります。
「縞」は”島”をつたって伝わった柄だから、とか、「襦袢」はアラビア語語源のポルトガル語から、とか。 「へぇー」がいろいろ。
日本人の装いは時代劇の世界から鹿鳴館の世界へ明治元年に突然変化したわけではなく、洋服を着る女性はながい間、数%に留まっていたそう。
軍服・礼服・職場服から西洋化したので、家庭生活をベースにする女性の、衣服の西洋化はなかなか進まなかったようです。
大正時代に(世界的に)流行った、ウエストマークのないスタイルが、やっと一部の日本女性に受け入れられたこと。
物資不足の戦時に、国が女性に推奨した「活動服」(生地が少なくて済むワンピース)は無視されて、和服に近く歩幅が自由なモンペスタイルが全国おしなべて主流だったこと。
そういえば女性は「理」だけではだめで、「利」と「便」で納得しないと動かないと思うことがよくあります。
人の服装、ではこれからはどうなるの?と考えてみるのも面白い。
派手ではないですが、貴重な展示会。 11月30日までです。