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マリー・アントワネットと蒔絵

森アーツセンターギャラリーで「マリー・アントワネット展」を見てきました。
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こちらはマリー・アントワネットの蒔絵コレクションの中のひとつ。
手のひらサイズの小箱の中に、さらに小さなフルーツの形の漆器が7つ収まっています。
その綺麗で可愛らしいこと!何度みても楽しいです。
展示されていた蒔絵漆器はどれも小ぶりで技巧が盛り込まれたものでした。
「わたくしはダイヤより蒔絵よ」とはマリア・テレジアの言葉。
当時のヨーロッパの王侯貴族の中でも特に熱心な日本の蒔絵漆器のコレクターだったそう。
フランス王妃となった末娘マリー・アントワネットへは、
出産祝いや自身の形見分けといった人生の節目に、蒔絵の工芸品を贈っています。
マリー・アントワネットは、状況が緊迫した時期に、蒔絵のコレクションを一括して信頼できる人物に預託。
そのおかげで現代の私たちはまとめて見る機会に恵まれる訳です。
展示品は他にもいろいろあり、観る人によってツボはさまざまだと思います。
リヨンで織られた、夏の寝室用タペストリーは素敵だったな・・・・
そして、フェルセンの肖像画の、剽軽な風貌に小さくがっかりしたのは内緒!
展示会期は2月26日までで、蒔絵作品は会期途中に入れ替えがあるようです。