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トワル・ド・ジュイ展

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行くところリストの中、会期終了の近いものからと、トワル・ド・ジュイ展へ。
18世紀の終わりから19世紀頭にかけて、ヴェルサイユ近郊ジュイの工場で生み出された、西洋更紗をめぐる展示会でした。
展示の始まりは、インドからヨーロッパに渡ってきて、人々を熱狂させた最高級の更紗生地。
フランスは国内のテキスタイル産業を保護するために、更紗の輸入も製造も着用も禁止してしまいます。
この禁止令の続いた数十年間、人がおとなしく従ったかというとそうではなく、同時代のどこかの国の贅沢禁止令を思い出させます。
フランスは結局は遅れを取り戻す必要に迫られ、技術者として招かれたのが、ドイツ人の印刷業者クリストフ=フィリップ・オベルカンフ。 (そう、パリのメトロ駅でおなじみの)
彼は独自のデザインと技術開発に取り組んで、大成功しました。 ・・・という流れ。
このテーマは、時間軸に産業データつきで、英国と並べてみると面白そう。 また、インド更紗の何がヨーロッパの人に受けたのかも。
展示会を見終わったあと、心に残ったのはオリジナルのインド更紗の素晴らしさと、更紗を使ったフランスのコスチュームのかわいらしさ。
トワル・ド・ジュイ博物館には、このような、更紗を使ったコスチュームも多く収蔵されているとのこと。
・・・ヴェルサイユでの目的地がひとつできました。
展示会はBunkamuraザ・ミュージアムにて、7月31日まで。 お勧めです!