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江戸のダンディズム

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根津美術館で、「江戸のダンディズム」展。
展示会のイメージビジュアルが語るとおり、
ダンディズムって人間の、装いにも発露する生き方を指すのだと思うのです。
でも展示はヒトの気配のない、モノの羅列。 そういう意味では少し物足りない感じがしました。
それでも展示品は十分、見応えがあります。
特に刀の鞘はいろいろな様式、技巧が見られて楽しかったです。
漆絵の黒はすっきり素敵だし、金蒔絵に夜光貝はとびきりゴージャス、平らに研いだ鮫皮のは時代感のなさが面白い。
抑制の美学のような “ダンディズム” というよりも、作り手も使い手も凝り性を隠さない “オタク” といったほうがぴったりの、品々でした。
まあ「江戸のオタク」展では、根津美術館らしくないですけど!
館内の他の展示室には、北野天満宮に菅原道真が祀られた顛末を描く絵巻があり、面白かったです。
超人的なことが信じられ恐れられていた、想像力豊かな時代。
超人パワーに対する畏怖から、今に残るすごい建造物が作られたり。
イタリアで見たスクロヴェーニ礼拝堂もすごかったですが、日本にもいろいろあります。
そのうちのひとつを、近々訪れる予定・・・たのしみ楽しみ!