自由が丘の岩立フォークテキスタイルミュージアムで、楽しみにしていた「白の世界」展を見てきました。
無性に好きな、インドの白刺繍on白生地。
数値で表すと300番を超すというモスリン生地は、手紡ぎの木綿布にもかかわらず、糸の存在を感じません。
マハラジャのために、純粋に極上であることを目指して作られたテキスタイルは、ただドレープしているだけで、うっとりする美しさ。
そういえば先日訪れた神戸ファッションミュージアムでも、マハラジャの白モスリン衣服が1点展示されていました。これを着る人は必ず風格を纏えるだろう、という、アジアのフォーマル感、素敵です。
このミュージアムは毎回、学芸員の方のお陰で、本当に楽しい学びがあります。
極上のモスリンが羨ましくて木綿の機械織りを始めた英国が、邪魔になった本場インドの織り手を消した(!)という話は、初めて聞くものでした。
あとは、丁寧に磨かれ清々しい、日本の大麻と苧麻についてのお話も面白く。
白くて薄くてすべすべしたリネンシャツがもうひとつ欲しくなりました。