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エスプリ ディオール ーディオールの世界 展

とても短い期間で、現在まで続くブランドの礎を築いた、クリスチャン ディオール。
ブランド創生期の濃いエッセンスは、そのブランドにとっていつまでも資産になり得る宝みたいなものですね。
銀座の玉屋ASビル(以前OPAQUEだった場所)で開催中の、ディオールブランドの世界を紹介する展示会を見てきました。
会場内にある”ライブラリ”を目当てに、来年1月4日の会期終了までにもう一回は出掛けることになりそうです。
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「本当の贅沢には、本物の素材と職人の真心が必要である。
そしてそれは伝統への敬意なしには意味をなさない。」 と、クリスチャン ディオールの言葉。
今「伝統」はあなたを指していますよ、monsieur.
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ローズからルージュまでの、クチュリエが作ったミニチュアドレスと帽子や靴が並んだケース。
これを見ていてふと思い出したことがありました。
この前の週にV&A美術館で見た、ジョン ガリアーノがケイト モスにデザインしたウェディングドレス。
ごく淡いローズベージュに、マットゴールドのスパンコールが数えきれないほど、裾に向かってグラデーションになるよう縫いつけられた、ほっそりとシンプルでナチュラルなデザインです。
かつてショウで見せていたパフォーマンスと一見対照的な、静かでエレガントな佇まいに、彼は彼の方法でクリスチャン ディオールを敬っているのだろうなと思ったのでした。
ちなみにヴィクトリア&アルバートミュージアムの「Wedding Dresses 1775-2014」展は2015年3月15日まで(お勧め!)、そして2日間だけ重なる形で3月14日から、「Alexander McQueen SAVAGE BEAUTY」展が始まるそうです。
この期間にロンドン滞在の方はラッキーですね。
さてこちらのディオール展、販売の類は一切なくて、純粋にブランドの世界観を共有する空間になっています。そして気分の高まった女性たちを展示会場から出てすぐのところで待ち受けるのはディオールのジュエリーサロン・・・ではなく、ショーメなのに少し笑ってしまいました。