先日の天理ギャラリーの「古代東アジアの漆芸」に続き、五島美術館で古い漆工芸品を見てきました。
存星って何?という方、展示会場でもはっきりした答えは見つからないのでご了承ください(笑)。
でもなんとなく、こういう感じのものかな、くらいのイメージは持てると思います。
展示品はすごいものばかり、ずらりと。見ごたえありました。
これだけ集まった状態ではもう見られないんじゃないかという気が、何となくします。
ゆっくりと、ひとつひとつ眺めているうちにだんだんドキドキしてきます。
何度繰り返したセリフだか分かりませんが、本当に漆ってすごい。
ただの樹液、それといくつかのシンプルな材料、人の手で、ここまでのものが出来てしまうなんて!
私のお気に入りは、細かい彫り模様とつやつやした溜塗りのコントラストが美しい「編目地水仙文香合」。
手わざのつまった、宝石のような小さな容れ物です。
それはそうと、精緻な加工品を見るのに、展示品の陳列の高さが低すぎて、姿勢がかなり辛かったです。
私の背の高さのせいかと思って周りを見回してみたら、熱心に見る人はみなさん辛そうな姿勢。
入館者層からはどう考えても、腰に不安のない方のほうが少なそうだし・・・(私も含め)
めったに見られないものを見られる貴重な機会だけに、これだけが残念でした。