ワールドカップの決勝戦にまさかの日本チームが!という事態になってもまず、夜中に起きてテレビなんて観ない私。
しかしニコラ・ル・リッシュのいわゆるアデュー公演が、ライブで観られるというので、奮発(or発奮?どちらも可)いたしました。
スポーツ選手とアーティストの両方の要素をもつダンサーが、キャリアの最後に主役を務めて終わる、という特別な時間。
わりと淡々とした運びの演目から長いカーテンコールまで、全て観て、いろいろなことが観察できた公演でした。
若者の発するパルスが十八番の、もう若者ではないニコラの、どこが若者でないか。
最後にちらと出てきたクレールマリ・オスタの存在感のなさと、それから、ニコラの最後のラヴェルのボレロ、絶対キメなきゃいけないソロで音を外しちゃったクラリネットとホルン奏者に、フランスの破れ目を感じたのは気のせいなのか。・・・その他もろもろ。
シルヴィ・ギエムとのアパルトマンだけ(多分配信不可で)観られなかったのは残念でしたが、またしてもどこでもドアと、使えるようにしてくれたパートナーに感謝です。
そして、嫌でも比較してしまった、最近観た別のボレロのことはまた改めて。