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緻密さの結果の自然

寒さが戻り、もう仕舞ってしまった暖かいあの服この服を想う春の一日。
朝から銀座もとじさんの玉那覇有公さん有勝さん親子のぎゃらりートークに出かけ、琉球紅型の美にとっぷり浸かりました。
図案の計算、配色、型彫り、糊防染、顔料をたたきこむ色挿しなど、ひとつとして気の抜けない作業。しかも両面を、もう一方の面に心くばり一致させて染めるというもの。
この細心の注意と集中のあとで現れるのは、まるで元からそこにあったような自然なパターン。
ミュージアムピースの価値がありながら、どうだ、というところの全くないそれぞれは、身体にあててみるお客様がたの姿を、溌溂と若く見せる、不思議な服です。
終わってパートナーとランチをとりながら、しかし”紅型”を定義するものについてきちんと答えられなかったのは悔しい。もう少し勉強しましょうか。