雪がまだまだ残る晴れた日、上野の国立博物館東洋館へ。
こちらは「中国の染織 中国染織に見る吉祥紋様」の展示。
クリーム色の繻子に、ブルーの濃淡で、緻密に立体的に刺繍された吉祥紋様。
あぁ素敵。
しばしガラスケースに張り付いてしまいました。
また3月9日まで展示の、「憧れの毛織物 カシミヤ・ショールの歴史」はかなり面白かったです。
17世紀から19世紀までヨーロッパへ輸出用に作られたカシミール地方のショールが見られるのですが、注文が増えすぎて本来の綴織りでは注文を捌けなくなり、仕方なく刺繍でぎっしりとペイズリー柄(いわゆる)が詰め込まれたものとか。
これ、注文主が荷をあけたときの驚愕ぶりが見えるようでかなり笑えました。
「ええっ、そう来たか!」という注文主の意図の裏をかく勝手な仕様変更(心当たりのあるインポーターは数多いはず!)、いつの時代も変わらないんだなぁと感心したり。
東洋館、頻繁に陳列が変わるので、特集陳列で見たいものがいくつか重なったらお勧めです。
静かにゆっくり見てまわることができます。