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ルーブル美術館展 地中海四千年のものがたり

涼しくなるまで寝かせておいたルーブル美術館展。
寝かせた甲斐あって、とっても涼しい金曜日の夕方に出かけることができました。
3月にはルーブルで古代オリエントに絞って見てきたばかり。
その時は、よくもこんなにいろんな所から持ちだして・・と思ったりもしましたが、前世紀でなく先月のエジプトで起こった、国立博物館の略奪のニュースなど聞いてしまうと、何だか複雑です。
複雑といえば、この上なく完成度の高い、洗練された手のひらサイズのレリーフが紀元前のシリアのものだったりすると、何となくやるせない感じ。
残されたモノだけみると、間違いなく文化の最先端だったエリア。
装身具はあまりありませんでしたが、宝石や貴金属を使って贅を凝らした贈り物用の工芸品がいくつかあり、外交の昔の形を思わせます。 
「何この酒盃?派手すぎ!」と思って近づいてみたら、エメラルドやルビーを金の枠でつないで(金の枠に石を埋めたのではなく、あくまで主体はエメやルビー!)ダイヤモンドがごってりセットされただものだったり。
エジプトの神とギリシャの神のツーショットもかなりインパクトありました。
全く別の文化、というか文化という言葉では足りないくらい”源(みなもと)”すぎる、世界観の違いがあります。
あと展示会場に掲示された、時代ごとの勢力図?が面白い。
次のフライトのお供を選定中ですが、何度めかの『新・民族の世界地図』かなこれは。
展示会は東京都美術館にて、9月23日までです。