興味は連鎖して。
いつもなら手に取ってみることのない本を購入。
中世16世紀に日本を訪れ35年間を過ごしたポルトガル人宣教師による『ヨーロッパ文化と日本文化』です。
「われわれは◯◯だが、日本人は△△だ」
「ヨーロッパは☓☓だが、日本では◯◯である」
という書式が多岐にわたるテーマにそって延々と続く、面白い本。
たとえば衣類関連でいうと
「われわれの間では彩色した衣服を着ることは軽率で笑うべきこととされるであろう。日本人の間では坊主と隠居人以外は一般に、すべて彩色した衣服を着けている」
とか、
「われわれの間ではいつでも衣服の地は裏地よりも良質である。日本では貴人の胴服は、可能ならば、その生地よりも良い裏地を付ける」
とか。
明らかに誤解だと思われる内容には、訳者による丁寧な注釈があり、「フーン」と納得したり感心したり。
そしてふと、ビジュアルで見たくなり、中世の絵巻に関する書籍をポチっと。掘り下げたいときに掘り下げておかないとね。