パリ出発の直前になってその存在をネットで発見し、スケジュールに最後に追加した“Le musée de l’éventail”。
アパルトマンのひと部屋を工房兼博物館にしたような、小さなスペースですが、かれこれ2時間ほど居たかもしれません。
それはそれは素敵なひとときでした。
帰りにブティックのスペースで、いろいろな本を見ていましたが、重いし高いしで迷っていたら、パートナーがAmazonで見つけてくれました。
そうして今日届いたのがこの本。
どう見ても極上の精緻なレースにしか見えない、象牙の透かし細工。
この素材、このレヴェル(ウルトラ級!)の細工物は、まず例外なく昔の中国製。
日本代表はやはり蒔絵でした。
20世紀になったばかりの頃、秩父宮妃が英国王妃に贈ったものだそう。
扇は贈り物になることも多かったようで、贅を尽くしたそれは、ひとつひとつに物語があるようです。
2013年に持つことのできる素敵なevantailを何かひとつ、探してみたくなりましたよ。