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エル・グレコ展

著名過ぎて知ってる「つもり」だったエル・グレコ(ギリシャ男)さん。
落ち着いて考えたら名前そのままだけれども、ギリシャ出身であることは知らず。
闇を背景に、ドラマティックにオブジェクトが存在する、スペイン絵画は大好きです。
展示会は肖像画で始まりますが、途中からは怒涛の宗教画。
あまりにドラマティックに描かれすぎて、途中から少し滑稽に見えてきます。
ロシア共産主義のプロパガンダアート風、カトリックのプロパガンダみたいなのです。
一度滑稽に見え始めると、いろいろ目につき始めて困ります。
鈴なりのブルーグレーのエンジェルの頭が慈姑(クワイ)に見えてきたり。
しかしエル・グレコの描く空は見ていて飽きません。絶対にダリも影響を受けたはず。
それから、美女の要素がぎゅっとつまった『白貂の毛皮をまとう貴婦人』と、同郷のオナシス財団からの出品作品の額縁は素敵なので必見です。
新しくなった東京都美術館。金曜日は20時まで。
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夜にはこんな面白い風景も。