初めてのライブの能舞台。
目の前で繰り広げられるパフォーマンスのつくる時間の流れに、自分の身を委ねる感覚がとても新鮮。
海で、自分で手足を動かして泳ぐのを一旦やめて、静かに、水のうねりに任せて空を眺めながらぷかぷか浮いている感覚。
能観劇は忙しい人にこそ価値のある、非日常の時間だと思いました。
今回の演目は新作能。
国際ミルトンシンポジウムの記念事業として作られたものだそうです。
旧約聖書の一部のサムソンの物語を、英国の詩人ジョン・ミルトンが戯曲にした「闘士サムソン」を、日本の詩人高橋睦郎さんが能作品にした「散尊」。
この時間軸でバトンリレー。普段忘れがちですが・・・ヒトってすごいです。
静かで美しい佇まいの国立能楽堂。
これに税金を使うのなら、喜んで(笑)。