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あこがれのヴェネチアン・グラス展

サントリー美術館にて。
貴婦人のようなヴェネツィアングラスがムラーノ島を出て、ヨーロッパ各地でその土地土地の生活に合ったアイテムに進化していく様子が面白かったです。
江戸時代に各藩が求めた珍品としてのガラス、日本で独自に進化した、小さく洗練された杯や徳利など、見ごたえのあるいろいろも。
終盤は現代を生きている作家の作品です。
私は、オブジェに穴を確保して”花器”としたり、ピンをつけて”ジュエリー”としたりするのは好きじゃないです。
なので、リノ・タリアピエトラの花器の、それだけで十分美しいのに花の不在を感じさせる塩梅がとても気に入りました。「アルティーノ」は縁ぎりぎりに大輪のダリアを活けたくなります。
デイル・チフーリの「海の形」、スケール感がやっぱり好き。
江波冨士子さんの「雨のち虹」、漂う空気感が素敵です。数がたくさん並んで初めて伝わることってありますね。
ひとつプレゼントされるとしたらどれ選ぶ?と眺めて楽しみました。
お盆の都心は空いていて快適。
ガラスの展示会としてはバリエーション豊富で、お勧めです。