今週末はガラスづくし。
ひとつめは、「国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス」展。
(庭園美術館にて9月25日まで)
ヨーロッパ中から集められた、エルミタージュ美術館のガラス工芸品の展示。
長くベネツィアの独占技術だったことが大きいと思いますが、イタリア・フランス勢の圧倒的な洗練度を見せつけられます。
また、中国やペルシャなど、東方の工芸品への憧れがよく伝わるコレクションでした。
磁器が貴重だった頃に、それを模倣して作っていたというガラス器が、なかなかいい味わいです。
11月から改修工事で長期休館する、庭園美術館。
水回りも含めて、古びた感じ、変わってほしくないなあと思います。
手入れの行き届いた古さは、代え難い宝ですから・・・
ふたつめは、「香りをイメージする香水瓶展」。
(銀座のポーラアネックスにて9月11日まで)
工芸品というべき華やかなものもありますが、むしろ20世紀初頭の商品としての香水の瓶が楽しいです。
花や貝殻など、自然の形をすっきりと取り入れたデザインが素敵。
この頃のマーケティング戦略がちらちら見えるネーミングも面白いです。
さて読みごろをはかっている『ボヌール・デ・ダム百貨店』にそろそろ取りかかる体勢が出来ました。