年末のバレエ演目の定番、くるみ割り人形。
パートナーがクラシカ・ジャパンのプログラムを録画してくれていたのをやっと見ることができました。
2009年、吉田都さんが金平糖の精を踊る、ロイヤルバレエの舞台です。
この演目では、メインダンサーの金平糖の精&王子の登場を2幕まで待ちます。
なので、登場の瞬間には「待ってました」という感じで迎えられるのですが・・・・
正確さが美しさに直結するこういうパートは彼女のバレエの真骨頂だと思います。
見ていて、これ以上の金平糖の精は存在しないと確信できるほど。
複雑な振付が優雅に紡ぎ出され、パ・ド・ドゥの最初のアダージョなんて、終わる前から観客の拍手が弾けていました。
金平糖の精を踊る彼女は「エレガンス」そのもの。
すべてが完全な上質感に満ち、時間の流れまでコントロールするかのような自信のある態度、動き、そして一番のポイントはそれが破綻をみせずにいつまでも続くこと。そのために余計なことには一切手を出しません。
またひとつ、心に残るいいものを観ました。