1957年にTV放送されたサドラーズ・ウェルズ・ロイヤルバレエ団のシンデレラを見ました。
パートナーがUKのamazonで注文したDVDです。
キャストはシンデレラにマーゴ・フォンティーン、ふたりの姉にフレデリック・アシュトンとケネス・マクミランという、今の英国ロイヤルバレエの礎のような面々、超豪華です。
マーゴフォンティーンの踊りはポジションが正確で、踊り進めば進むほど、振付の原点を見るようでした。
アシュトンの振付ですが、「あぁ、このポジションはこれが元の形だったのか」と新鮮なシーンがよくありました。
しかしやはり演劇の伝統をもつ英国文化のバレエ作品です。
露出の多い二人の姉、それを単なる「いじわるな二人の姉」に終わらせず、それぞれに「あーこんなキャラいるいる!」というリアルな人物像を仕込んでいるところなど。アシュトンの演技は思い出しても可笑しくなるほどです。
アシュトンの写真を探していて(ふたりの姉のどちらがどちらかを確認するため・笑)、エクアドル出身ということを知り意外でしたが、そういえば王子役の男性(なよっとした雰囲気が少々難・・)の名前がミカエルさんで南米系の顔かたち、今のロイヤルバレエの他民族ぶりは既にこのころ始まっていたのかと思います。
画面は白黒ですし、映像効果は笑っちゃうくらい稚拙ですが、それでも作品は時代を超えた本物です。