夏らしいテーマ。文化服装博物館にて。
テキスタイルそのものの解説だけでなく、繊維産業の時代背景含めた解説が面白かったです。
木綿布に手描きや型染めで文様を描いたインド発祥の更紗は東西へ伝播しますが、ことにヨーロッパ各国の輸入量は大変なものだったそうです。
そのうち、銅版を使ったローラー捺染の技術がイギリスで開発され、わざわざインドから買わなくても大量に、安く、早く、生産できるようになります。
こうやって乱造された更紗の生地は、意匠や品質、価格低下を招き・・・
(パートナーとは「これって今のファストファッションの流れと同じだね」と同意)
そうやって質が低下した繊維業界から出てきたのは、吟味されたデザインと手仕事を尊重するアーツアンドクラフツ運動、ウィリアム・モリスの工房やリバティ社でした。
歴史は繰り返すのでしょうか。