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皇室の名宝 展

会期が短い上、皇室ファン+正倉院ファンが押し寄せて大変な人出だと聞いていたので、閉館時間の遅い金曜の夕方に見に行きました。
それでも混雑していましたが何とか見られるレベル。
目当ては正倉院宝物です。単眼鏡必須の、精密な寄せ木細工や、貝螺鈿に施された毛彫りなど、残されている程のものですから当たり前かもしれませんが、加工の精度が高くてびっくりします。
しかしこのくらい古い時代になると、説明書きの日本語からして難解。
奈良時代の、「螺鈿紫檀阮咸」。「螺鈿」「紫檀」は分かっても「阮咸」って・・・?英語の説明には単に「chinese lute」とありました。
帰宅して調べたところ、中国の三国時代の阮咸という琵琶の弾き手(正確には琵琶の弾き手”でもある”人)が、従来の琵琶を改造して作ったモデルをそう呼ぶそうです。
全体をふりかえると、貝螺鈿も銀平脱も素晴らしかったですが、一番感動したのは織物かも。
色柄の展開が繊細で正確で、一片の裂れにも凛とした表情があります。