イタリアのトリノと、エジプト。
いったい何の関係があるのかと思いきや、トリノには世界屈指のエジプト関連の博物館Museo Egizioがあるそうです。
トリノは数年前に休暇を過ごした場所ですが、この博物館はマーク外でした。
トリノに来てわざわざエジプトの収集品を見なくても、という理由だったのでしょう、
トリノに来てわざわざマリインスキーバレエの”ジュエルズ”公演に出掛けたことはこの際置いておきましょう。
さて展示品ですが、時代が前すぎて感覚が麻痺します。
彩色されたものは、かなり鮮明なものが多かったです。
パピルスにインクで書かれたヒエログリフはかなり鮮明ですし、木棺の彩色もかなり鮮やか。
湿度の高い日本ではこんなに残らないのではないかと思います。賛否両論でしょうけどよい環境に移して保管してあることも大きいでしょう。
また、彫像は、かなり洗練された曲面で構成されています。
偶像崇拝の対象が多いのも、彫刻の表現が洗練された要因のひとつではないでしょうか。
何せ鳥も神、猫も神、神様だらけなのです。
時々、綺麗すぎるものも混じっていました。
ある、瑪瑙でできたペンダントなどは、白くてきれいな紐が透けてみえ、説明には”年代不詳”。
ふと脳裏をよぎったのはトリノの聖骸布sindone…
ところで、エジプトといえばミイラを納めた棺が有名ですが、木に彩色したもの、石でできたものがあります。
石で出来たものは、素材の石が硬ければ硬い素材であるほど、身分の高い人用に使われたとか。
一般に、ダイヤモンドに高い価値が認められるのも、ごく自然なことなのだと納得しました。