世田谷美術館にて。
オルセーというと印象派のタブローというイメージが強いですが、珍しく工芸品がメインのようでしたので出掛けました。
とっても気に入ったのが優美な扇2点。もう目が釘付けです。
ジョルジュ・バスタールの作品、彼は17世紀から続く、扇などの工芸品が盛んな村に生まれ、父の工房を引き継いで水牛角やべっ甲、貝などの素材をメインに工芸品を制作したそう。
これは感性の優れた職人の手によるもの。素材に対し深く切り込んでいて、一体感があります。デザイナーと職人とのコラボレーションでここまで追求するのは難しいように思います。
直線的な透かし模様が溜息ものの”Epis d’orge”(麦穂)、貝の質感と羽根の描写が美しい”Les paons”(孔雀)。
孔雀のほうはポストカードがありました。
1913年製。
アイヴォリー系シルクシフォンの、すとんとしたドレスに合いそうです。
家具類が多く、展示数は少ないものの、混んでいなくてゆっくり見ることが出来ました。
世田谷美術館内部。
明かりの具合がとても気持ちのよいエントランスホール。
砧公園の中にありますのでこれから秋にかけても、気持ちのよいひとときが過ごせると思います。