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サガン

映画『サガン』を見ました。
高校生のときに、友人の部屋の本棚にあった「悲しみよこんにちは」をぱらぱらとめくったことがフランソワーズ・サガンとの出会いです。
私は長い夏休みをもてあましていたので、そこに書かれている世界が魅力的に思えました。
それからしばらくして、新潮文庫のサガンの小説は全て読んでしまい、読み終わって処分してはまた何年か経って読みたくなって購入し、という繰り返しでした。
そうこうするうち、書店で在庫を持つタイトルが少なくなり、寂しく感じていたところへ彼女の訃報。
パートナーの手も借り、手に入る限りを集めました。
さて、映画を通じて表現されていたのは彼女の女々しさ。
時に男性が体現して周りに「あーあ」と思わせるようなタイプの、女々しさです。
それがどこまで実際に本人を表現しているのかは分からないのですが、ひとりの人のスタイルにはなっていました。
「自分の知っていることしか書けない」という彼女の著書の中で、私のお気に入りは「厚化粧の女」「心の青あざ」など。彼女へのインタビューが本になったものも好きです。