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幹桜

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世田谷の古い桜並木。
幹から直接花をつける小さな小さな株が目に留まりました。
幹桜、という言葉があるのかないのか、古い木の黒っぽいごつごつした幹と、薄く透けるほど繊細な花。
そのコントラストが綺麗。
ふと地面に目をやると、前夜の雨で少し花びらが溜まっていました。
吹きだまりの桜をみると、子供の頃に習った日本舞踊の演目を思い出します。
「散った桜の花びらを集めてつくった鞠をついて遊ぶ」というシーンがあり、
あくまで詩的な表現ということを知りながら、ある日実際に試してみたくなりました。
周りに誰もいないのを確認して、こっそり花びらを丸めてみましたが、手の中でもそもそするばかり。
丸まって鞠になる気配がなく、がっかりしました。
あれは確か、6つか7つの頃。