宝石箱をひっくり返したような、という表現にぴったり。
女の子であれ大人の女性であれ、理屈ぬきに惹かれずにいられない。
そんな新しい感覚の一品が出来上がりました。
写真はオーダーでお作りしたべっ甲かんざしの一部分。
品のよい白い貝螺鈿と、下地には透明な漆に透けて見える金の粒。
金の粒は、極小の金の粒をさらに平らにつぶして、「ラメ」状にしたもので、きらきらします。
ここまでは蒔絵の一般的な装飾表現。
今回、それに合わせたのがさくら色のピンクサファイア。
貝螺鈿と粒感を合わせたのが良かったようです。仲良く引き立て合ってます。
普段、どちらかというとすっきりマスキュリンなテイストを好む私ですが、
この、キラキラとあたりの光を集めたような様子には、有無を言わせない幸福感があります。
ぜひ長く、ご愛用いただけたらと願っています。